ニシタイ 西葛西駅前タイムズ

SNS
  • Instagram
  • Facebook
  • Twitter

2019 2019.07.01 元Dropbox Japan 植山氏「なりたい自分になる習慣を作る5つのコツ」



​​​​​​
〈Bigbeat LIVE 登壇者インタビュー⑥〉
昨年のBigbeat LIVEで 参加者の心に大きなインパクトを残した方といえば、何といっても植山周志さんです。「チャレンジしよう! 自分のステージを高めるために、あえてコンフォートゾーンを出てみよう!」という力強いメッセージに励まされ、実際に行動を起こし、自分の立ち位置を変えたマーケターがたくさんいらっしゃいます。

そんな植山さんが、4年在籍したDropbox Japanを離れ、自らも新しい“チャレンジ”に乗り出しています。今年のBigbeat LIVEを前に、なりたい自分になるための習慣づくりのコツや、グローバルで活躍できる人材になるためのポイントについて、ビッグビート 瀬川昌樹に話してくれました。お話を伺ったのは、植山さん行きつけのボルダリングジム”そらよん”です。
 (聞き手:ビッグビート アカウントディビジョン マーケティングセールスディレクター 瀬川昌樹) 

 

50歳を前に、チャレンジし続ける理由


元Dropbox Head of International Strategy 植山 周志さん(写真:右)

—Dropbox Japanを退職し、オーストラリアに移住して新しい仕事を始めると伺いました。
 
植山さん
そうなんです。いろいろな出会いが重なり、家族とも相談しながら、最終的には自分で決めました。
もともと、いつか移住したいと思っていましたし、あと3年で50歳になる身を考えると「いま冒険しないと、一生守りに入ってしまうな」とも思ったんです。で、「守りに入るような自分になりたくないし、思いっきり冒険したいな」と。そして“岡本太郎式選択方法”、つまり「イバラの道を選ぶ」ということですが、最もワイルドな道を選択してみました。
 
—植山さんは常にチャレンジをされていますが、その根底には、仕事や人生に対するどのような思いや哲学があるのでしょうか。
 
植山さん
いま、ビジネス環境はもちろん、社会自体がものすごいスピードで変化していますよね。たとえば終身雇用という考え方や制度が変わってきていることもその1つです。昔なら「終身雇用制度があり、保障がしっかりしている大企業に入ったら一生安泰だ」となったでしょうが、いまは決してそういうわけではない。だから常に、勉強し、チャレンジを続けないといけないと思うんです。

僕の年齢になってくると30代40代で勉強し、チャレンジし続けてきた人たちは輝いています。そして、自分がまだまだ成長していくことを信じているんです。だから、会社に依存しなくても生きていける人間になっているんです。
 
要するに、大事なことは成長し続けているかどうかということですよね。自分が成長していないと、会社にしがみつくしかないから、もう動けなくなる。そうならないように、普段から自分で危機感を持ってチャレンジしていくことが大事だと考えています。
 
—当社の代表の濱口も、「仕事では自分のいる場所が下りエスカレーターだと気づかずに、上りエスカレーターと勘違いすることがある。だからこそ挑戦し続けなくてはいけない」と話しています。
今日は植山さんに、明日から行動できる成長実践のコツをお伺いしたいと思います(笑)。

 
植山さん
お役に立てることなら何でもお話しします!
 

海外で活躍できる“プロ”になるために必要な2つのこと

—これから植山さんは海外に出られるわけですが、それで思い出したのは、昨年のBigbeat LIVE2018で 、シンフォニー・マーケティングの庭山一郎さんが話していた「マーケターは“包丁一本で”世界のどこでも戦えるように、プロとしての腕を磨くべき」ということです。
植山さんはまさにそれを体現していると思いますが、具体的に海外で活躍する際に必要なスキル、プロとしての“腕”とは何でしょうか。

 
植山さん
グローバルで戦う時に、きちんとできるようにしておくべきことは2つあります。1つは、「自分はこれができる」と言えること。もう1つは、「実績を数字で示すこと」です。
 
僕は日本のDropbox Japanで 働いていましたが、中身はサンフランシスコの米国企業だったので、本当に数字ドリブンなんですよ。「こんな施策をした」ではなく、それで「この施策をして、どれだけ売上効果が出たか」ということを説明しないと同僚から賞賛されないのです。ビジネスの共通言語の1つは数字なんです。
 
一方僕は、グロース(Growth)が得意で、会社でも売上責任を負っていたため、どうしても数字中心で仕事を進める必要がありました。これが逆に、転職するときに自分の実績を説明する土台になったんです。次の会社の面接でも「いまこういう状態で、このシェアをこれぐらい上げたいからどうする?」と聞かれたので、数字を見て、改善すべきポイント、そのための施策の効果を予測し、「この3つの施策を行い、予測経済効果はいくら見込める」とレポートしました。で、「じゃあ、それやって」となったんです(笑)。


 
—そういう環境に身を置くこともポイントですね。
 
植山さん
それもあるかもしれません。米国企業でも、そこまで数字ドリブンではない企業も実は多いんです。逆に日本企業でも、数字に基づきしっかりした戦略を立て、PDCAを回す企業もあります。だから一概に「外資系に行けば海外で活躍できるスキルが付く」というわけでもないと思っています。
 
僕はむしろ、大切なことは自分自身がPDCAを意識して仕事をすることだと思っています。お客さんに何か提案する時も、「こういう風になるから、これだけ効果があります」と数字を推定し、実際にそうなったかどうか検証していくまでのサイクルを提案するのがいいと考えています。
実は、PlanとDoをやる人は多いのですが、その後のCheckとActionまでやる人は少ないんですよね。何度もPDCAを繰り返せば成功確率も上がりますし、お客さんからの信頼も上がって、自分の仕事も効率的に、かつ成果が上がるようになります。
 
あとは……、そうですね、プロとしてどこでも活躍できる腕を持つためのポイントは、もう1つあるかな。
 
—もう1つとは?
 
植山さん
いろいろな分野のプロフェッショナルの方を見ていると、自己鍛錬がすごいんです。前回のBigbeat LIVEでもお話ししましたが、僕はBMXで世界のトップを取ることを目指していたんですよ。そこで周りの世界のトップライダーたちを近くで見て感じたのですが、トップライダーの自己鍛錬は本当にすごいんです。
 
ある職人さんのドキュメンタリー番組を観たのですが、その職人さんは、仕事以外の日々のルーティンは全部手順を決めていて、それ以外の時間は全部本業のことを考えているんですよね。で、日々研鑽している。だからルーティンに関わる時間と脳のエネルギーを極力効率化しているんです。
自分が持っているリソースの中で、最も重要な資源は時間、そして一日の中で使える脳みそのエネルギーは有限なので、その時間とエネルギーを本当に大事なところに集中させるかは戦略が必要なんですよ。戦略って、「選択と集中」とも言うじゃないですか。

 

いいアクションを定着させる「習慣化のための5つのコツ」とは?



—植山さんのお話はすごく元気が出ますし、アクションを起こしたくなります。ただ問題は、一時の気持ちの高揚があって、目標を決めて行動を開始しても、それが定着しないことなんです……。
植山さんは、2003年からずっと飲んだ日を記録していたり、体重の変動数字をレコーディングしていたりと自律した毎日を過ごしていますが、アクションを習慣化するためのコツがあればお聞かせください。

 
植山さん
物事を習慣化するには、自分の好きなことから始めるのがいいと思いますよ。それで成功体験が生まれると、自信もついてきますから。
 
あと、何かを習慣付けるには漫然と行うのではなく、5つコツがあると思っています。単なる習慣付けではなく、「なりたい自分になるための習慣づくりのコツ」ですね。

—ぜ、ぜひ教えてください!
 

 
植山さん
①なりたい自分、なるであろう自分を具体的に思い描くこと
単にイメージ化するだけではなく、キャッチーな言葉にするといいですね。  
たとえば僕の場合「ありえないおじさんになる」といっています。僕は守りに入って無難に過ごすのではなく、みんながびっくりしたり、「ありえなーい」と言いうようなチャレンジをし続けるおじさんでありたいんですよね。で、「ありえないおじさんになる」。この「ありえないおじさん」は体力、知力、精神力、人間力と分解して定義しているのですが、そこはここで省略します。
 
②目標に近づくために、自分が必要だと考える具体的な行動を決めること
飲み会の回数を減らしてもいいし、勉強するのもいいでしょう。例えば、僕の場合の体力の部分なら日々の筋トレやボルダリングがそれに当たります。
 
③継続的な行動に向けてのルールを作ること
僕はボルダリングは週2回と決めていて、さらに「何曜日の何時に行こう」と具体的に行動する日時を決めてしまう。そうすると行動しやすくなります。
 
④行動を自分のスケジュールに継続的に組み込んでしまうこと
継続的にスケジュールに入れてしまうと、「ボルダリングにいつ行こうかな」と考える必要がなくなります。言い換えると、考える必要もなく、自動的に「やる仕組み」を作ってしまうこと……どうしました?
 
—その「自動的にやる仕組み」としてスケジュールに入れてしまうことが難しいんです。特に平日は仕事も多いので……。
 
植山さん
なるほど。そこで、先ほどの「選択と集中」です。時間は有限なので、優先順位を付ける必要があります。仕事なら、サボるのではなく、効率よく半分の時間でどうやって2倍以上の成果を出せるのか、それを真剣に考えないといけません。
 
あと、「何をやらないか」を考えるのも大事。「時間がない」といっている人、たとえば仕事があふれて残業しないとやっていけない人は、目の前にあることを全部やろうとしちゃう思っている方が多いように見受けます。「やりたいこと」だけあげていくと、あれもこれもになってしまいますし、「やるべきことも」もまた同じ。「やらないこと」も併せて考え、優先順位を付けていく。そうでないと、自分のエネルギーも消耗してしまいます。
 
だからいっぺんに何もかもやろうとせず、好きなこと、できることから少しずつ習慣を増やしていけばいいかなと思います。
 
—ありがとうございます。最後、5つめのコツは何ですか。
 
植山さん
⑤トラッキングすること
日々の行動を記録して、1カ月後、3カ月後などの要所要所で成果を確認すると、向上していることがわかります。するとモチベーションが上がるので、もっとやり続けたくなるはずです。
 
たとえ、自分がどれだけ向上したか数値で測れなくても、「30日間続けてきたんだ」「もうこの習慣を始めて3カ月になるな」と振り返ることができれば、そこまで蓄積してきたという自信も生まれます。
そのためにトラッキングできる仕組みを作ります。例えばメモ帳かEXCELに記録することもできます。私は体重、筋肉量、体脂肪率をトラッキングするために体組成計を買って毎日記録しています。


—なるほど! やる気が出てきました。
 
植山さん
あと、僕は昔から「人生の中でやりたいことリスト」を作って、何かあるとそれを眺めて励みにしていました。今回の「英語圏の国に移住」も、やりたいことの1つです。そうやって、紙にやりたいことを書き出して、時々見返すのもいいと思います。なぜなら、意識がそっちに向きますからから。未来はそうやって、自分で創っていくものだと思うんです。あとは当日のBigbeat LIVEでお話ししますね。
 

昨年のBigbeat LIVEで起きた変化とは

—昨年も植山さんのお話を聴いて、転職したり、新たに部門を立ち上げた人が出てきました。そのうちの何人かは、今年のBigbeat LIVEで登壇いただく予定です。
 
植山さん
それが一番嬉しいですよね。僕は自分自身に「10億人に勇気と笑顔を与える」「まわりの人に、『あなたにもそれができます』と伝える」「Life Changing Experienceを提供する」というミッションを課しているのですが、誰かが笑顔になって、その人がまた、まわりの人に勇気を与えるようになるって考えると、とても嬉しいです。そんな方々とご一緒できることを、何よりも楽しみにしています。
 
—今年の来場者に向けてメッセージをお願いいたします。
 
植山さん
いま、いろいろお話するネタを考えているところです。今日お話ししたような、自分のキャリアの作り方もそうですが、自分の経験からお話しできることはまだあるんです。たとえば以前の僕は毎日社長に怒られていた、あまりできない社員だったのですが、何をきっかけに変わったのか、また、そこからさらに飛躍したのきっかけは何かなどお話ししたいと思っています。これ以上は言いえないので 、当日のみなさんの参加をお待ちしています。
 
—われわれも楽しみです。ではBigbeat LIVEでお会いしましょう!



 
[撮影]篠部雅貴
[執筆]岩崎史絵
Recommend
Ranking
  1. Bigbeat LIVE 第2章 プロローグ
  2. Bigbeat LIVE オリジナルビールができるまで ~Making Story~
  3. 【LIVEレポート③】 共感を生むための「継続力」と「巻き込む力」
  4. 【LIVEレポート④】 「共感 ∋ 共振」共感が交わる部分に鍵がある
  5. カスタマーサクセス×マーケティング ― デジタル時代の三方よし!
Mail magazine