ニシタイ 西葛西駅前タイムズ

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代表濱口:広告業界の片隅で 2018.12.18 シャチョー、本気を出す―初めての経営塾で学んだこと

濱口「オレ、ちょっと本気出そうかな」
妻 「ん?」
濱口「オレが本気出したらこんなもんじゃないで、多分」
妻 「何に本気出すの、ゴルフ? ギター?」
濱口「経営!」
妻 「えっ! いままで本気じゃなかったの? (๑•ૅㅁ•๑)」


こんな夫婦の会話のキッカケになったのが、ある経営塾への参加でした。

20年以上会社を営んでおり、職業欄には会社経営とか書くし、社内では『シャチョー』と呼ばれています。
(あまり好きな呼ばれ方ではありませんが)
しかし経営についての研修や勉強会には、これまでほとんど参加しませんでした。
富士山の麓を夜間行進するような地獄の特訓タイプの経営者研修などはもちろん、同じ業界の経営者との勉強会や交流などは、どうも苦手です。
 
経営者というより、アドマンとしてのリーダーでありたかったこともありますが、ようは不勉強だったのです。

ある経営塾とは、サイボウズ主催の『チームワーク経営塾』です…


経営塾のみなさんと

サイボウズさんは色んな意味で大好きな会社です。その大好きな会社の、大好きな方から
『こんどサイボウズが経営塾をやります。0期生として参加しませんか?』
とお誘いをいただきました。

サイボウズさんの社風から考えて、夜中に富士山の行進をしたり天秤棒をかついで鍋ブタを売ったりするような研修はないだろうと思い(笑)すぐに「はい、喜んで参加させていただきます!」と返信しました。
 

ビッグビートはB2Bのマーケティングを支援する広告会社です。

『日本のB2Bマーケティングはアメリカのそれに比べ10年遅れている』
シンフォニーマーケティングの庭山さんも、日米のマーケティングをよく知るニール・シェ―ファーさんもそのように言います。
日本のB2Bマーケティングにおいてトップランナーと言えば、サイボウズさんを真っ先にあげる方は多いでしょう。
 
『サイボウズさんは経営の中心にマーケティングがあるのでは?』と私も前々から感じていました。
ここで言うマーケティングとは、販売促進や宣伝広告のことではありません。

マーケティングは『経営の最高の機能』である、と私は定義しています。

経営とは会社組織のマネジメントではなく、『社会からの支持を拡大し続ける』こと

社会とは、顧客であり、パートナー企業であり、そして何より従業員やその家族であり、入社を志望する人たちもそうです。
その他関係する全ての人たちを指します。もちろん株主も、ですね。

経営はその『行為』で、マーケティングは『経営の最高の機能』です。シンプルに言えば『選ばれるための機能』です。
新規の顧客から選ばれる機能は『販売促進や宣伝広告』と呼ばれ、これらがマーケティングであると思われがちですがイコールではありません。
 
先に述べた『サイボウズさんは経営の中心にマーケティングがあるのでは?』というのは
『誰に、何を、どうやって、選ばれるのか?』を中心に経営を考えられていると感じるからです。
宣伝広告やプロモーションが上手いからだけではありません。

顧客に選ばれ続けるのは、クラウド時代、サブスクリプションビジネスの最重要課題です。
製品やサービスのファンコミュニティができて、顧客が顧客を創造するようになる。それは選ばれるための強力な仕組みとなります。
また、サイボウズ社のライバルである世界の巨人企業(グーグルやマイクロソフトなど)と闘うためにも優秀な人材に選ばれなくてはなりません。

顧客やパートナーのみならず、広く言えば、社会から選ばれる企業は、これほど強いものはないはず。
その『選ばれるための経営の機能』がマーケティングだと、私は考えています。


話を『チームワーク経営塾』に戻します。


サイボウズ株式会社 代表取締役社長 青野 慶久さん

サイボウズさんの企業理念は『チームワーク溢れる社会を創る』ことです。
その実現のためのITツールを開発して世界に広めることで、その理想を実現しようとされています。経営におけるユニークな制度や革新的な働き方については、メディアで度々取り上げられたり、青野社長の著書でも知ることができます。

グループウエアというツールを広げることで自社の理想を実現しようとするとともに、自社のチームワーク経営を広めることで理想に近づけたい、そんな想いを感じました。この経営塾の取り組みの方が『チームワーク溢れる社会』を創る近道かもしれないなぁ、とさえ思います。(参加企業の経営が変われば、ですが!)


この経営塾は、経営者だけではなく経営に参画するメンバーが一緒に学びます。講義やワークショップ、ランチやセッション後の懇親会のほか、SNSやkintoneなどオンラインでの交流を重ね、受講した経営者同士の交流へと派生していきました。(今回は6社)


 
当社は、私と役員そして若手リーダー4名の合計6名で参戦しました。その6名がこの経営塾で何を学び、何を変えようとしているのかを社内グループウエア(もちろんサイボウズOffice!)で発信するとともに、一人一人のより良い未来のために会社の何を変えるべきか、議論を重ねました。


 
そこで出たのが『企業理念やビジョンと、現実が乖離していないか?』という問題です。
 
自分自身で創った会社で、自分自身で決めた企業理念・ビジョン。現実との乖離を認めるのは、難しいものです。かなり『本気』にならないとまず認められないし、その『鏡に映った姿』を認めなければ、当然、変革への行動はできません。

恐ろしくおっちょこちょいな性格を自覚しながら、それなりに頑張ってきたつもりの20数年間ではありますが、このままではいかん、と痛切に感じました。
 
ビッグビートの経営理念は『関わった人すべてがHAPPYを感じる!』であり、その理想に近づくためのビジョンとして『商売繁盛の熊手になる!』と掲げています。

ビジョンの意味は『クライアントの経営戦略に基づいたマーケティング戦略実行のための企画を提案し、成功まで共に実現していくこと』です。
簡単に言えば 『ビッグビートとイベントをやったら、儲かった!ついでに言えば楽しかった、また次もやろう!』と言ってもらえること、それがビジョンです。


商売繁盛の熊手
 

『関わった人すべてがHAPPYを感じる!』を理念に掲げた理由は、広告業界の風土にあります。

『この世の中の空気は酸素と窒素と広告でできている』と言われますが、社会のHAPPYな空気を増やすことが広告の仕事だと、私は信じています。この仕事自体もHAPPYで楽しいのですが、特有のヒエラルキーが強く、下請け構造であるという問題もあります。
 
私たちはライブイベントに多く携わります。イベントの来場者は大切なクライアントの、その大切なお客さま。お客さまの満足がイベントの成功に繋がることは間違いありません。一方でその影で関わった人たち、例えば運営スタッフなど裏方の人々がHAPPYでない状況になってしまう、ということが古くからよくありました。昨今の働き方改革でも、下請けにドンドン押し付けていくような事態が発生していると聞きます。これでは楽しくないですね。広告会社として、そこを変えたいと思い、創業時にこの理念を掲げたのです。
 
『関わった人』とはクライアントさんはもちろん、その先のお客さん。そして誰よりも共にイベントやコミュニケーションを創ってくれるパートナーさん、運営スタッフ、大工さん、警備員さんも。さらには、入社を志望してくださる学生、荷物を届けてくれる宅配会社の人、飛び込み営業の人、隣近所のオフィスの皆様、Bigbeat LIVE参加者の皆様、など。とにかく関わった人を嫌な気持ちにさせたくない、UNHAPPYな状況をつくりたくない。定量化が難しい理想であることは理解しています。
 
この理念に近づくこと、一つずつでも実現していくことが、私たち自身のHAPPYを創る。
関わった人にHAPPYを感じてもらうことが、私たちのHAPPYを創る。そんな仲間たちでありたい。これが当社の経営理念です。
 
今更ながら、20数年もこの理念を掲げながら、この実現こそが自分たちの存在意義だと言い切れるほどの本気さがあっただろうか?
自分自身が掲げた理念を体現する行動をしているだろうか?
社内でそうでない行動を全身全霊で阻止してきたか?

などを考えるうちに、『オレが本気出したらこんなもんじゃない!』とマヌケなアドマンのフレーズをつぶやいてしまったのです。


駆け出しシャチョー、32歳のころ。必死で経営してきた20数年ですが…


自分と自分に関わる人たちのより良い未来を創るためにやる事、それが仕事です。

『人生は小学校で学んだことの復習だ!』というコピーを、なにかのポスターで見ました。
朝は元気におはよう!とか、人の嫌がることをしない! とか、お酒は飲み過ぎてはいけない!
(あ、それは小学校の話ではない(笑))
半世紀も前に小学校で学んだような、そんなレベルの話ですね。
 
会社はどうすれば社会から支持され、選ばれ、存続を許されるのか?

一番の答えは『より高い理念・理想を掲げ、仲間の一人一人がその想いを共有し、行動すること』ではないか。
そこを本気でやろう!と覚悟を決めた次第です。56歳の今、気付いて良かった。

キッカケをいただいた『サイボウズ チームワーク経営塾』に感謝いたします。


サイボウズのみなさん、参加者のみなさん、ありがとうございました
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